さっぽろ厚別通整形外科−診療案内

 最小侵襲手術とは
内視鏡(関節鏡)や顕微鏡もしくは特殊な手術機器を使用することによって、皮膚や筋肉などの軟部組織のダメージを最小限にし、手術目的を達成する方法です。
一言でいえば“傷の小さな手術”です。
現代の医療機器および技術の発展により、外科分野においてはこのような手術方法が主流となりつつあります。
腹腔鏡下胆嚢摘出術や胸腔鏡下肺切除術などは既に有名な手術方法です。
手術用顕微鏡
(OPMI Vario S88 フロアスタンドタイプ/カールツアイス)
顕微鏡手術の実際
 整形外科分野では
具体的には、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症は約2cmの皮膚切開で行なうことが可能で、術後3〜7日間で退院できます。
肩の“すじ”が切れた場合(肩腱板断裂)やスポーツなどによる膝の靭帯断裂(前十字靭帯および後十字靭帯断裂)の手術も大きく皮膚を切開することなく、ほぼ全てにおいて関節鏡(カメラ)で行なえます。
また、人工膝関節置換術は、適応を絞れば従来の25cm前後から10cm前後の皮膚切開にて行なうことが可能です。
 利点
傷の小さな手術は、何より患者さんの“術後の疼痛が少ない”ということです。このことが、早期リハビリテーションを可能とし、入院日数の短縮、早期社会復帰につながるのです。
また、組織を大きく展開することがないため、術後数年においても、特に術部位の筋肉の著しい萎縮を抑え、“古傷が痛む”ことを最小限にするのです。
 最小侵襲手術適応疾患
腰椎椎間板ヘルニア  腰部脊柱管狭窄症  頚椎症性脊髄症および神経根症
肩腱板断裂  肩関節脱臼(適応制限あり)
膝前十字靭帯損傷および後十字靭帯損傷  人工膝関節置換術(適応制限あり)